西薗 さぁ、始まりました!えー、もう始まってるんですね。それでは司会進行を勤めさせて頂きます、同期で唯一のシングルキャスト西薗貴之がお送り致します。それでは、今日はボク達が公演させて頂く螺子と振り子の主人公のクレオという役をやる鍵チームの荒木純心くんと歯車チームの井上素行君にお話を聞こうと思います。それではまず、自分たちで自己紹介をお願いします。

荒木 螺子と振り子、鍵チームのクレオ役の荒木純心でございます。 え、特技? そういうのいるの?(笑)

井上 あれば?

荒木 自己PR的なもの?w

井上 そういう流れなの。

 荒木 自己PR・・・。 特に特技というのはないですけが・・・まぁ、ボクは家事全般が得意です。

 西薗 言ってましたねぇw 入所当時からw

 荒木 履歴書とかの特技欄には「家事全般」と書いてます。 基本。 趣味は・・・多彩な感じ。

 西薗 えー、それでは歯車チーム。

 井上 歯車チームのクレオ役をやらせて頂く、井上素行です。 

 西薗 それでは、特技を。

 井上 人に振っておいて、自分でも特にないんですけど(苦笑)

荒木 鏡を見ること!

井上 いやいやいやいや。

西薗 稽古場の鏡を見ることですって言っておけばいいんです。

井上 それでは・・・最近はまっていることでも。

荒木 PSP

井上 じゃなくて(笑) 最近はまっているのは・・・鉄拳です。

荒木 前からですよね(笑)

井上 ここ5年くらいずっとはまってます。

西薗 井上さん的には「最近」なんですね。

井上 まぁ、ボクと鉄拳勝負してくれる方募集中です♥

西薗 いいなぁ、そういうアピールw えー、それでは私から質問したのを二人で答えてください。 まず、「螺子と振り子の台本を初めて貰った時の感想」 これですよね! まず、一番始めに感じたことでも。 荒木さんから。

荒木 ボクからで?

西薗 それかもぅ、二人で談笑し合って(笑)そっちの方が盛り上がるならw

井上 それじゃぁ、とりあえずそっちから。

 荒木 初めて読んだときに、今回の舞台は日本ではないなとは感じましたね。 なんか、レンガ的なものが似合う(笑)

 井上 あー、確かにね。 レンガ。

 荒木 そうそうそうw そのレンガの町並みが似合う。 なんかちょっと表通りではない裏通り?

 井上 なんか、西洋チックなヨーロッパチックな。

 荒木 そんなお話。 というか世界観がまずそこに。 ト書きを読んでいるとそんな先入観がありつつ、クレオのある意味ちょっとした成長が見れる。

 井上 あー。 うんうん。

荒木 たぶん、クレオという役は今回の舞台の中で成長が著しく見れる人物だと思う。 なんか、想さんのお話って凄い不思議な感じがする。起こりうる話なんだけど、不思議な話?

井上 あー、分かる分かる。

荒木 リアルはリアルであるんだけど、ワクワクするというか、本当に不思議な話だなぁっと。 一回読んで思ったのはこんな感じ。

井上 確かに。

荒木 うん。

井上 ボクはやっぱり、そのクレオっていうのは・・・少年なんですけど(苦笑)

荒木 少年なんですよね(笑)

井上 自分がその時どうだったか考えたり、ごく普通の何処にでも居るようなクレオという少年が色んな人たちと出会っていく中で変わっていったりしていく日常を描いていて、日常なんだけども、ちょっとどこか不思議なところがあって、

荒木 非現実チックな。

井上 うん。 そういったところがお芝居として見所かなーっと。 観に来てくれたお客様がクレオの立場になって、色んな不思議な人たちの出会いを通してお芝居の中に入ってくれたらなぁっとボクは重うんですけど。

西薗 ふんふん。 で、余談なんですが。

荒木 余談ですか(笑)

西薗 ボクも台本読んで一番最初に思ったことはですね、あぁ、クレオやるのはこの二人だなっと。 これが一番最初に思いましたね(笑)

井上 なるほど(苦笑)

西薗 クレオは他の男ではないなっと。 読んだ瞬間に「あ、主人公はないな」と(苦笑)

私も思いましたね(笑)


西薗 では、次に螺子と振り子を公演するにあたっての心構え。

荒木 心構え・・・?

西薗 読む時じゃなくてね、初めて立って稽古するときにどういう心構えで演じたか。

荒木 その頃の?

西薗 そういうことです。 今は違ってるかも知れませんが。

 井上 覚えてないなぁ・・・。

 西薗 覚えてなかったら、今の・・・中間当たりの。

 荒木 中間当たりの。

 西薗 ・・・じゃ、荒木さんから。

 荒木 ボクからで良いですか? また。

 西薗 どうぞどうぞ。

 荒木 最初の頃、まだ読みだけで立ちをやっていなかったときに、一回みんなでキャラ設定の話をしたことがあったじゃん?

井上 あったあった。

荒木 そのときに、井上さんとちょっと話したときに、やっぱりこの子は真面目で素直な子だなと。

井上 確かに。

荒木 そこが一番意識しなければいけない。 あとは、少年っていってもまだ大人でもなく子供でもなく、その中間地点の難しさ。

井上 うんうん。

荒木 子供っぽくするんなら、子供っぽくワイワキャィキャィやれる。 大人なら大人ぶれる、でもこの間ってのは難しいと思う。 思春期の気持だの云々かんぬん。 まぁ、そこまで考えていないんですけど(笑)

井上 (笑)

荒木 まぁ、突き詰めるとそこまで。 堅い・・・ではなく、本当に素直。

井上 最初演出から「素直な少年」っていう指示もあったしね。

荒木 うんうん。 だから、本当に素直にやるっていう。 受ける事に関して、自分から質問する事に関して全部素直に聞く。演技臭くはしたくないなっと意気込みではやっていましたね。

井上 ボクも、荒木さんが言ったように「受ける」っていうのが、前に先輩にアドバイスしていただいたのが、受けるっていう演技を大切にしなければいけない、というのを聞かされて、今回のお芝居はクレオが色んな人と関わっていくお芝居なので、色んな人たちの演技を受けようと最初立ったときに思って、それで、色々悩んだよね?w

荒木 悩んだ悩んだ! 本当に。

井上 (笑)

荒木 色々言われてもー・・・、分かってけど、みたいな(苦笑)

井上 それはやるなーとかね(苦笑) だから、なんかそこら辺の受けるっていうか、難しさというか。

荒木 簡単に見えて難しい、案外。

井上 やりたいことよりも、相手のを生かしてあげたい。

荒木 自分からやりたいことは発信できるんですけどね、ただ、それをちゃんと受けて正当化してあげるっていうのは難しい。

井上 で、他の出てくるキャストさんを主人公だけど引き立てる役、っていうのはきっとクレオなんだなぁっと、難しいけどやりどころがあると思いました。

 西薗 いやぁ。まぁ。 難しいですよね−。

 荒木 難しいですねぇ(苦笑)

 西薗 確かに面白くしたいっていう気持ちはありますよね。

 荒木 面白くしたいっていうのは、それは笑いの面白いとは別として。

 西薗 やっぱり、こっちとしてはお笑いもありかなー?と思う訳ですよ。

 井上 クレオの役所では、笑いが結果として取れればそれでいいんだけど、そこに素直な反応っていうのは求められて、それが成立していればいいのかなと思うんですけどもね。笑いを狙うと失敗しちゃいますよね。

荒木 案外、狙いに行くと失敗しちゃいうというパターンが多い(苦笑)

井上 狙わずにポロッってやったのがね(笑)

荒木 案外面白かったーみたいなw

井上 なかなか難しいですよねぇ。

荒木 考えて出来るってのはまだレベルが高い。 人を笑わせるのは難し。

西薗 貴重なお言葉ありがとうございます。

荒木 そんな貴重なことは言ってないw

西薗 それではですねぇ。次は難しいのですが・・・。 やっぱり変えましょう!

荒木 えっΣ( ̄口 ̄)

西薗 では、初めてクレオを読んだときの印象を。順番は、さっきと逆にして・・・荒木くんから。

荒木 またボクですか(笑)

西薗 違いますか?w

荒木 どんな印象だったか・・・。 本当にちょっと話が変わってしまうのかもしれないのですが、世界観とかクレオのイメージでパッと思い浮かんだのが「ロ○オの青い空」だったんですよ。

井上 世界名作劇場の?w

荒木 そうそう。 それがパッ思い浮かんがだのそれだったのですけど。 現代の高校生とか中学生だったりしたら、イラっとしてまずこんな反応をしない。本当に良い子っていうのは読んでて思うし、コイツ頭良いなって思う。

井上 あー、確かに。

荒木 人に対して使う言葉が全部違う。人に違って。

井上 セリフのちっちゃいことが違うけど、全部同じ事言ってるっていう。

荒木 初対面の人に言う言い方もあるし、こなれている友達への言い方。だから、街路灯に電球を灯す仕事を貰えるんだなっと思いましたね。

井上 ボクは最初に思ったのが、裕福な家庭の子だなと思いました。結構良いとこの坊ちゃんだと思って、たぶんあんまり裏を知らずに生きてきたと言うか。

荒木 汚い部分とか(笑)

井上 だけど、今回クレオが話の中で巻き込まれていくというのは、やっぱりそういう所を知っていくところがあるからクレオの成長に繋がっていくのかなっと思っています。あとは・・・タイトルにもなっていますが、「螺子と振り子」 クレオと螺子と振り子の関わり方というか、クレオの思い方が真っ直ぐだなぁと。 まぁ、どう真っ直ぐなのかは観て頂ければ分かって貰えるはずなんですけど(笑) その真っ直ぐな思いというのはとても良い物じゃないのかなぁと。 そういうのは自分の今保っていない真っ直ぐさ。 15歳に実際に持っていた夢に近いところで。

荒木 いつのまにか無くしてしまっている物だから。

井上 そういうところをクレオをやることで、また思い出させてくれる。 とそんな感じです。

そろそろまとめて〜。

西薗 え、まとめ!?

 荒木 長いからまとめの指示がw

 西薗 ・・・分かりました。 それでは最後に皆様に向けて一言お願いします。

 井上 それでは、今度こそ私から(笑)  今回、劇団FOXてぃる08での初公演になります「螺子と振り子」 笑いあり涙あり、そして感動ありのとても楽しい作品に仕上がってきています。 せんがわ劇場にて是非御覧になって頂きたいと思います。 よろしくお願いします。

 荒木 「螺子と振り子」という舞台で、主役を任せて頂くことになりました。 辛いこともあり楽しいことばかりではないですが、その分面白い舞台を作りたいという気持ちはみんな同じなので、出来る限りの努力を見せて、本当に良い舞台にしていきたいとおもいますので、是非せんがわ劇場に足を運んで頂きたいなと思っています。 ボク達の頑張り。 できれば、両方観ていただきたいなぁ(笑) 違いを観ていただきたいなぁと思っています。

西薗 以上、第一回ダブルキャストで対談のコーナーでした〜。

 






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